ブログ記事の外注は4つの手順で進める|テスト記事と依頼文で失敗を防ぐ

本業や家事を終えてからでは記事を書く時間が取れず、書きたいキーワードの一覧だけが増えていきます。記事作成を外注しようにも、どこに何を頼めばよいかや依頼文の書き方が分からず、最初の1本を頼む手前で手が止まりがちです。条件があいまいなまま発注すると、届いた記事を自分で書き直すことになり、外注した意味が薄れます。

Web集客ブックを運営する株式会社メリルは、延べ数百人のライターを採用し、記事を依頼してきました。この記事では、外注先の選び方から依頼の手順・依頼文・費用・納品記事の確認まで、メリルが記事を外注してきたやり方とあわせて解説します。

記事を読めば、初めての外注でも、依頼から公開までの流れを自分で組み立てられます。外注で失敗しない近道は、記事を丸投げせずに構成案を自分で作り、報酬を払ったテスト記事でライターを選ぶことです。

目次
  1. ブログ記事の外注で依頼できる作業と始める目安
  2. ブログ記事の外注先の種類と選び方
    1. クラウドソーシングでライターを募集する
    2. ライターが出品している記事作成の商品を購入する
    3. 記事作成代行会社やブログ制作代行サービスに依頼する
    4. SNSや知人の紹介でライターに直接依頼する
  3. ブログ記事を外注する手順
    1. 外注の条件を決めて募集文を公開する
    2. テスト記事を1本依頼してライターを選ぶ
    3. 正式に依頼して進み具合をこまめに確認する
    4. 納品記事を検収して報酬を確定する
  4. 外注ライターに渡す依頼文と執筆マニュアルの作り方
    1. 外注の依頼文に書く項目を決める
    2. 記事の構成案を作ってライターに渡す
    3. 執筆マニュアルで表記と禁止事項をそろえる
  5. ブログ記事の外注にかかる費用の実例
    1. 外注費用は報酬の決め方と依頼する作業の範囲で変わる
    2. クラウドソーシングで発注者が払う手数料はサービスごとに違う
    3. 自分でできる作業を残すと外注費用を抑えられる
  6. 外注したブログ記事の確認ポイントと注意点
    1. 納品記事の文章が他サイトと重複していないか調べる
    2. 納品記事の数字や固有名詞は公開前に出どころを確認する
    3. 納品記事の著作権の扱いを契約前に決めておく
    4. クラウドソーシングの利用規約で権利と取引のルールを確かめる
    5. WordPressへの入稿は外注先専用のアカウントで任せる
  7. ブログ記事の外注は依頼文の準備とテスト記事から始めましょう

ブログ記事の外注で依頼できる作業と始める目安

ブログ記事の外注で依頼できる6つの作業。キーワード選定、構成案の作成、本文の執筆、画像の作成、入稿、公開済み記事のリライト。初めての外注は本文の執筆だけを依頼する形から始める

ブログ記事の外注では、本文の執筆だけでなく、公開までの作業を工程ごとに切り分けて依頼できます。依頼できる主な作業と、外注先に渡すもの・納品されるものは以下の表のとおりです。

依頼できる作業 外注先に渡すもの 納品されるもの
キーワード選定 ブログのジャンルと狙いたい読者 記事にするキーワードの一覧
構成案の作成 対策キーワードと想定読者 見出しと各見出しで書く内容
本文の執筆 構成案と執筆マニュアル 記事の原稿
画像の作成 画像の用途と入れる位置 アイキャッチ画像や図解
WordPressへの入稿 入稿用のアカウント 下書き保存された記事
公開済み記事のリライト 記事のURLと修正の方針 加筆・修正した原稿

初めて外注するなら、キーワードと構成案は自分で決めて、本文の執筆だけを依頼する形から始めることをおすすめします。構成案と原稿を見比べれば、ライターの力量も判断できるためです。

Web集客ブックを運営する株式会社メリルの代表(なかじ)は、大学生のころに記事を外注に丸投げして、うまくいかなかったと話しています。メリルでは、ライターに丸投げした記事は検索で上位に表示されないと考えています。上位に表示される記事を書けるライターなら、自分でブログを運営するからです。

外注を始める目安は、自分で書いた記事がある程度上位に表示されて書き方を型にできたときで、ブログの収益なら月5万円以上と伝えてきました。

商品を使った感想や写真など、ブログ運営者の体験は、ライターが代わりに書くことはできません。アフィリエイト記事では特に、体験を書く部分は自分で書き足すかメモや写真をライターに渡す前提で外注の範囲を決めると、記事の独自性を保てます。

ブログ記事の外注先の種類と選び方

ブログ記事の4つの外注先の種類と選び方。クラウドソーシングは募集して応募者から選ぶ、ライターが出品した商品は料金と内容が先に分かる、代行会社・代行サービスは手配と進行の管理を任せる、SNSや知人の紹介はサービスを通さず直接依頼する

外注先によって、ライターの探し方や支払いの方法、発注者が受け持つ作業が変わります。個人ブログの記事を依頼できる主な外注先は、以下の4つです。

  • クラウドソーシングでライターを募集する
  • ライターが出品している記事作成の商品を購入する
  • 記事作成代行会社やブログ制作代行サービスに依頼する
  • SNSや知人の紹介でライターに直接依頼する

クラウドソーシングでライターを募集する

クラウドソーシングは、仕事の内容をサイト上に公開してライターを募り、応募者の中から依頼先を選べるサービスです。報酬の支払いはサービスを通して行うため、ライターと直接お金をやり取りすることはありません。

1本から試しに依頼したいときや、複数のライターの提案を見比べて選びたいときに向いています。応募者の選考や納品記事のチェックは発注者が行うため、ライターとのやり取りに割ける時間があるかも、外注先を決める前に考えておきましょう。

ライターが出品している記事作成の商品を購入する

ランサーズのパッケージのように、ライターがあらかじめ内容と価格を決めて出品した商品を購入して記事を依頼する方法もあり、購入の前に見積もりやカスタマイズの相談もできます。出品された商品なら、募集文を書いて応募を待つ手間がかからず、料金と納品される内容も先に分かります。

出品の内容はライターごとに違うため、購入前に次の点を確認しましょう。

  • 1記事の文字数と料金
  • 構成案の作成や画像の挿入が含まれるか
  • 修正に対応する回数
  • 納品までの日数

記事作成代行会社やブログ制作代行サービスに依頼する

記事作成代行会社やブログ制作代行サービスは、ライターの手配や進行の管理を会社側が受け持つ外注先です。ブログ制作代行サービスには、キーワード選定やWordPressの構築・入稿まで請け負うものもあり、ブログの立ち上げから任せたい人に向いています。

Hands+は、株式会社メリルが運営するブログ制作代行サービスです。WordPressの構築・キーワード選定・構成案の提案・記事の下書き・WordPressへの入稿・アイキャッチ画像の制作などを依頼でき、一部の作業だけでも、ブログがない段階でも申し込めます。料金はブログの規模や依頼内容によって変わり、LINEで問い合わせると見積もりを受け取れます。

作業の範囲や料金の決め方は会社ごとに異なるため、見積もりで料金に含まれる作業を確認してください。

SNSや知人の紹介でライターに直接依頼する

X(旧Twitter)などのSNSや知人の紹介で見つけたライターに、サービスを通さずに直接依頼することもできます。直接依頼なら仲介の手数料はかからず、報酬や納期を相手と直接話し合って決められます。ただし、契約書の作成や報酬の振り込み、トラブルの対応を代わりに引き受ける仲介役はいません。

自分とライターがどちらもクラウドワークスの会員(過去5年以内の会員を含む)なら、SNSで知り合った相手でも、サービスで頼める内容の仕事を直接契約すると利用規約に反します。直接契約したいときは、事前に運営会社の承諾を得てください。

メリルでは、業務委託のライターとも秘密保持契約や業務委託契約書を交わしてきました。SNSで見つけたライターとも、依頼内容・報酬・納期・支払日・著作権の扱いをメッセージや書面に残しておきましょう。

ブログ記事を外注する手順

ブログ記事の外注を進める4つの手順。条件を決めて募集文を公開する、テスト記事でライターを選ぶ、正式に依頼して進み具合を確認する、検収して報酬を確定する

クラウドソーシングで初めて執筆を依頼する場合、外注は以下の4つの手順で進めます。

  1. 外注の条件を決めて募集文を公開する
  2. テスト記事を1本依頼してライターを選ぶ
  3. 正式に依頼して進み具合をこまめに確認する
  4. 納品記事を検収して報酬を確定する

Web集客ブックを運営する株式会社メリルのYouTubeチャンネル『ウェブ職TV』では、代表(なかじ)が記事を外注してきた経験をもとに、4つの手順の進め方を動画で解説しています。

外注の条件を決めて募集文を公開する

募集文を公開する前に、作業の範囲・報酬・納期などの条件をすべて決めておきましょう。取引が成立した後は、契約内容を原則として変更できないクラウドソーシングもあるためです。募集を始めるまでの準備は、次の順で進めます。

  1. 外注する作業と記事の本数を決める
  2. 1記事の報酬と納期を決める
  3. 著作権の扱いと利用規約の定めを確認する
  4. 依頼文と執筆マニュアルを用意する
  5. 依頼文の条件を載せた募集文を公開する

応募が集まったら、提案文と過去に書いた記事を見て候補を絞りましょう。メリルでは、応募で出された実績の記事だけで依頼を決めず、テスト記事で実力を見てきました。実績の記事は、掲載先の編集者が手を入れてから公開されていることが多く、本人が書いたかどうかも確かめられないからです。

募集文にライターの経歴を聞く質問を入れておけば、脱毛のブログなら脱毛サロンで働いていた人に頼むように、専門の経験を生かした記事を依頼できます。

テスト記事を1本依頼してライターを選ぶ

候補のライターには、複数の記事をまとめて頼まず、テスト記事を1本だけ依頼しましょう。テスト記事も1本の仕事として、報酬を払って書いてもらってください。2026年10月時点で、クラウドワークスとランサーズでは無報酬の依頼が禁止されていて、クラウドワークスでは「基準に満たない場合は報酬を支払わない」条件も認められていません。

メリルでは、テスト記事を2,000字前後とし、本番と同じようにタイトル・見出し・各見出しの概要まで用意して依頼してきました。複数のライターに同じテーマで書いてもらうと、実力の差を比べやすくなります。テスト記事で確認したい点は、次のとおりです。

  • 依頼の意図が伝わり、求めている質で書けているか
  • 執筆マニュアルの表記のルールが守られているか
  • 誤字や脱字がないか
  • 納品までが早いか
  • 連絡への返信が早いか

テスト記事の出来を見れば、続けて依頼するライターと、正式に依頼するときの1記事の報酬を決められます。

正式に依頼して進み具合をこまめに確認する

正式に依頼したら、納品を待つだけにせず、進み具合をこまめに確認しましょう。10本を1か月で頼んで連絡を取らずにいると、納期の直前にまとめて書かれ、記事の質が下がることがあります。メリルでは、まとめて記事を頼むときも、数日に1回は進み具合の確認などでやり取りしたほうがよいと考えています。

納品記事を検収して報酬を確定する

クラウドソーシングでは、報酬を先にサービスに預けてから作業が始まり、納品記事を検収してから支払いが確定します。検収とは、納品記事が依頼の条件を満たしているかを確かめて受け取る手続きです。

2026年10月時点の規約では、検収の結果をいつまでも保留にはできません。クラウドワークスの固定報酬制では、発注者が納品から1週間以内に合理的な理由なく結果を通知しないと、検収に合格したとみなされます。

ランサーズでは、発注者が合理的な理由なく7日以上連絡しないまま、運営会社の催促からさらに7日たつと支払いの確定または契約の解除に同意したとみなされることがあります。コピペチェックや数字の確認は期限内に終え、直してほしい箇所があれば検収を終える前に修正を依頼してください。

メリルでは、ライターに完璧を求めず、7割ほどの完成度の納品記事を社内で仕上げればよいと考えています。社内で直すときも、ライターが次の記事で同じ書き方を繰り返さないように、どこが良くてどこをなぜ直したのかを伝えるようにしてきました。伝えた内容を次の記事に反映できるライターなら、続けて依頼しても安心です。

外注ライターに渡す依頼文と執筆マニュアルの作り方

外注ライターへの依頼の前に準備する3つのもの。依頼文には納期や報酬、著作権などを書く、構成案は見出しごとに書く内容まで渡す、執筆マニュアルで表記と禁止事項をそろえる

ライターは依頼文と執筆マニュアルに書かれた情報をもとに記事を書くため、書かれていない条件は原稿に反映されません。依頼の前に準備することは、以下のとおりです。

  • 外注の依頼文に書く項目を決める
  • 記事の構成案を作ってライターに渡す
  • 執筆マニュアルで表記と禁止事項をそろえる

外注の依頼文に書く項目を決める

依頼文には、ライターが書き始める前に知るべき条件をすべて書いておきましょう。依頼文に入れる主な項目と書き方の例は、以下の表のとおりです。

項目 書き方の例
記事のテーマ 「ワイヤレスイヤホン 選び方」で検索する、初めてイヤホンを買う人向け
文字数の目安 ◯◯◯◯字前後(見出しを含む)
納期 ◯月◯日の正午までに納品
報酬と支払日 1記事◯◯◯◯円(税込)。◯月◯日までに支払い
修正の範囲 納品から◯日以内の修正依頼に1回まで対応
著作権 納品記事の著作権(著作権法第27条・第28条の権利を含む)は報酬の支払いをもって発注者に譲渡
公開後の修正と名前の表示 公開後に発注者が加筆・修正すること、記事にライターの名前を表示しないことを了承する
生成AIの使用 生成AIで作った文章を手を加えずに納品しない

報酬は税込か税抜かまで書いておくと、金額の認識のずれを防げます。

フリーランス法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)は、フリーランスとの取引のルールを定めた法律です。ブログで収益を得ていて事業として記事を依頼する場合、従業員を雇っていない個人のライターには、取引の条件を書面やメールで示す義務があります。仲介だけのマッチングサービスを通す場合も、発注者が従業員を雇っていない個人でも、条件を示す義務は発注者にあります。

示す事項は、発注者とライターの名前・依頼した日・記事の内容・納期と納品先・報酬の額と支払期日・検収を終える日(検収をする場合)などです。名前や依頼した日も書き足した依頼文をメッセージやメールで送っておけば、条件を示した記録を残せます。

記事の構成案を作ってライターに渡す

依頼文と一緒に、記事の構成案を渡しましょう。構成案は、記事の見出しと各見出しで書く内容をまとめたものです。メリルでは、見出しだけを渡すとライターが意図と違う方向で書くことがあるため、見出しごとに書く内容の概要まで決めて渡してきました。

構成案に入れておきたい情報は、以下のとおりです。

  • 対策キーワードと想定読者
  • 大見出し(h2)と小見出し(h3)
  • 各見出しで書く内容の要点
  • 参考にしてほしい資料のURL
  • ブログ運営者が自分で書き足す部分

構成案まで自分で作れば、ライターに任せる作業が執筆だけになり、記事の方向性を保ったまま外注できます。

» SEO記事の書き方は検索意図が起点|キーワード選定からリライトまでの6手順

執筆マニュアルで表記と禁止事項をそろえる

執筆マニュアル(レギュレーション)は、ブログ内の記事の書き方をそろえるためのルール集です。共通のルールをまとめておけば、ライターが替わっても記事の書き方がぶれにくくなります。執筆マニュアルにまとめておきたいルールは、次のとおりです。

  • 文体(です・ます調など)と文末の書き方
  • 漢字とひらがなの使い分けや数字の書き方
  • 出典の書き方と使ってよい情報源
  • 使わない表現(根拠のない効果の断定など)

執筆マニュアルは最初から完成させなくても、テスト記事で見つかった直しを書き足していけば、ブログに合った内容に育ちます。

ブログ記事の外注にかかる費用の実例

ブログ記事の外注費用を見積もるときの3つの要点。報酬の決め方は文字単価や記事単価、作業の範囲はそろえてから比べる、手数料はサービスごとに違う

ブログ記事の外注費用は、報酬だけでなく、依頼する作業の範囲やサービスの手数料でも変わります。費用を見積もるときに押さえたい点は、以下の3つです。

  • 外注費用は報酬の決め方と依頼する作業の範囲で変わる
  • クラウドソーシングで発注者が払う手数料はサービスごとに違う
  • 自分でできる作業を残すと外注費用を抑えられる

外注費用は報酬の決め方と依頼する作業の範囲で変わる

ブログ記事の報酬の決め方には、1文字あたりの単価を決める文字単価や、1記事あたりの金額を決める記事単価があります。文字単価なら、1記事の報酬は文字単価に依頼する文字数を掛けて決まります。記事単価なら1記事の金額が先に決まっているため、文字数が変わっても支払う金額は変わりません。

同じ1記事でも、キーワード選定・構成案の作成・画像の作成や挿入・WordPressへの入稿・納品後の修正が料金に含まれるかで金額は変わります。作業の範囲をそろえずに料金だけを比べると、安く見えた外注先で別料金が重なることもあるため、範囲をそろえてから比べてください。

クラウドソーシングで発注者が払う手数料はサービスごとに違う

クラウドソーシングで発注者が払う手数料は、サービスごとに違います。2026年10月時点の2社の金額は、以下の表のとおりです。

サービス 発注者が支払う金額 補足
クラウドワークス ライターへの報酬(会員登録と仕事の依頼は0円) 有料オプションは別料金。銀行振込の振込手数料は利用者の負担
ランサーズ 契約金額(税込)にシステム手数料5.5%を足した金額 プロジェクトやパッケージなど、すべての方式が対象

ランサーズで報酬1万円(税込)の記事を発注した場合、発注者はシステム手数料の550円を足した10,550円を支払います。パッケージは1万円以上の価格で出品されるため、手数料を含めて10,550円以上を見込んでおく必要があります。

自分でできる作業を残すと外注費用を抑えられる

外注費用は、自分でできる作業を手元に残すことで抑えられます。費用を抑えながら記事の質を保つ依頼の工夫は、次のとおりです。

  • キーワード選定・構成案の作成・画像の挿入・WordPressへの入稿は自分で行い、執筆だけを依頼する
  • 同じライターに続けて依頼し、修正のやり取りを減らす

報酬の安さだけで依頼先を決めると、修正の手間が増えて、作業時間がかえって増えることがあります。1記事の費用は、報酬に自分が修正にかける時間も加えて考えておきましょう。

外注したブログ記事の確認ポイントと注意点

外注したブログ記事の5つの確認ポイントと注意点。他サイトとの重複を調べる、数字や固有名詞の出どころを確認する、著作権の扱いを契約前に決める、利用規約で権利とルールを確認する、入稿は専用アカウントで任せる

納品記事を受け取ったまま公開すると、文章の重複や情報の誤りに公開後まで気づけません。納品から公開までに確認したいことと、契約前に決めておきたい注意点は、次の5つです。

  • 納品記事の文章が他サイトと重複していないか調べる
  • 納品記事の数字や固有名詞は公開前に出どころを確認する
  • 納品記事の著作権の扱いを契約前に決めておく
  • クラウドソーシングの利用規約で権利と取引のルールを確かめる
  • WordPressへの入稿は外注先専用のアカウントで任せる

納品記事の文章が他サイトと重複していないか調べる

納品記事は、公開前にコピペチェックツールで他サイトの文章との重複をチェックしましょう。メリルでは、今まで真面目に書いていたライターが一部をコピーして納品することもあるため、毎回コピペチェックをしてきました。

コピペチェックツールのCopyContentDetectorでは、文章を貼り付けてチェックすると、ほかのWebページの文章と重複していないかを無料で調べられます。2026年10月時点で、無料で1回に調べられる文字数は4,000字までのため、長い記事は分けてチェックしてください。

一致した箇所は、引用や決まり文句による一致かを読んで判断し、該当する文と一致したページを示してライターに書き直しを頼めます。

納品記事の数字や固有名詞は公開前に出どころを確認する

料金・統計の数字・制度・商品の仕様など、変わる可能性のある情報は、公開前に公式サイトなどの一次情報で確認しましょう。

アフィリエイト記事では、紹介する商品の価格や条件を広告主の公式ページで確かめてから公開してください。依頼文で「数字には出典のURLを添える」と指定しておけば、確認の手間を減らせます。

納品記事の著作権の扱いを契約前に決めておく

報酬を払って記事の納品を受けても、原則として著作権まで譲渡されたことにはなりません。著作権の譲渡を望むなら、契約の条件として明記しておく必要があります。

二次的著作物(もとの著作物を翻訳・翻案などして新しく作った著作物)に関する権利も譲渡の対象にするなら、著作権法第27条と第28条の権利を含むことまで明記しましょう。明記されていないと、著作権法第61条第2項により、二次的著作物に関する権利は譲渡した側に残ると推定されるからです。

著作権法第59条により、ライターが持つ著作者人格権は、著作権と違って譲渡できません。著作者には、意に反して内容やタイトルを変えられない権利(同一性保持権)や、著作者名を表示するかどうかを決める権利(氏名表示権)があります。

自由に修正して使えるように、著作者人格権を行使しない旨を契約に定める例もあります。公開後の加筆・修正やライターの名前を出さない公開を予定しているなら、修正と名前の表示の扱いも契約前に取り決めておくことが大切です。

クラウドソーシングの利用規約で権利と取引のルールを確かめる

クラウドソーシングで依頼する場合は、納品記事の権利とサービスの外での取引について、利用規約の定めも確かめておく必要があります。2026年10月時点で、クラウドソーシング2社の利用規約に定められた主な内容は、以下の表のとおりです。

項目 クラウドワークス ランサーズ
納品記事の著作権 取引の中で譲渡しない限り、作成したライターに帰属する 取引で譲渡しない限り、作成したライターに帰属する。プロジェクト方式(パッケージを含む)の納品記事は、支払確定時に著作権法第27条・第28条の権利を含めて発注者へ譲渡される
サービスを通さない直接取引 会員や過去5年以内に会員だった人との直接の業務委託契約と勧誘を禁止(事前に承諾を得た場合を除く)。違反すると、システム利用料相当額か100万円の高いほうの違約金を求められることがある 利用期間と退会後1年間は、サービスで知り合った会員との直接取引と勧誘を禁止。違約金は、支払われるはずだった手数料の2倍相当額(100万円に満たない場合は100万円)。直接取引を望む場合はランサーズ所定の人材紹介契約などを結ぶ

クラウドワークスで依頼するときは、著作権を譲渡する条件を依頼内容に入れて合意しておきましょう。どちらの利用規約にも、取引で著作権を譲渡した納品記事について、ライターが発注者に著作者人格権を行使しない定めがあります。気に入ったライターが見つかっても、規約で定められた手続きを取らずに、サービスの外に誘って直接の契約に切り替えないでください。

WordPressへの入稿は外注先専用のアカウントで任せる

WordPressへの入稿を依頼するときは、管理者のログイン情報を渡さず、外注先専用のアカウントを作って権限を絞りましょう。管理者の情報を共有すると、テーマやプラグインまで変更できてしまいます。入稿の依頼で使う主な権限グループは、以下の表のとおりです。

権限グループ できること 向いている依頼
寄稿者 自分の投稿の編集・管理(公開と画像のアップロードはできない) 文章を下書き保存してもらう依頼
投稿者 自分の投稿の公開・管理と画像のアップロード 画像の挿入まで含めた入稿の依頼

投稿者の権限では記事を公開できるため、公開を発注者だけに限りたいときは、画像の挿入を自分で行う前提で寄稿者の権限が安全です。権限グループは、管理画面の「ユーザー」にある「ユーザーを追加」の画面で決める項目で、最初は「購読者」になっています。

WordPressの管理画面の「ユーザーを追加」の画面にある「権限グループ」の欄と「ユーザーを追加」のボタン。最初に選ばれている「購読者」の欄を赤い枠で囲んでいる

出典:WordPress Playground(https://playground.wordpress.net/)で開いた WordPress(バージョン7.1.4・日本語)の管理画面「ユーザーを追加」を加工して作成。赤い枠はWeb集客ブックが付けました(2026年10月30日の画面)。WordPress® の商標は WordPress Foundation の知的財産です。

依頼が終わったら、外注先のアカウントの権限グループを購読者に変えるかアカウントを削除すれば、記事を編集できない状態に戻せます。

アカウントの削除で「すべてのコンテンツを消去します」を選ぶと、外注先のアカウントで入稿した記事まですべて消えるため、注意が必要です。削除するときは「すべてのコンテンツを別のユーザーに割り当てます」を選んでから、自分のアカウントを「ユーザーを選択」の欄で指定してください。

WordPressの管理画面の「ユーザーを削除」の画面。外注先のアカウントのコンテンツの扱いを選ぶ2つの選択肢のうち、「すべてのコンテンツを別のユーザーに割り当てます。」と「ユーザーを選択」の欄を赤い枠で囲んでいる

出典:WordPress Playground(https://playground.wordpress.net/)で開いた WordPress(バージョン7.1.4・日本語)の管理画面「ユーザーを削除」を加工して作成。赤い枠はWeb集客ブックが付けました(2026年10月30日の画面)。WordPress® の商標は WordPress Foundation の知的財産です。

ブログ記事の外注は依頼文の準備とテスト記事から始めましょう

ブログ記事の外注を依頼文とテスト記事から始めるための5つの要点。キーワードと構成案は自分で用意する、依頼文と執筆マニュアルを用意する、報酬を払ったテスト記事でライターを選ぶ、進み具合をこまめに確認する、直した理由をライターに伝える

思いどおりの記事を受け取るには、外注先を選ぶ前に、任せる作業と依頼の条件を決めておく必要があります。任せる作業を決めてキーワードと構成案を自分で用意したら、次の4つの手順で外注を進めましょう。

  1. 依頼文と執筆マニュアルを用意し、著作権の扱いと利用規約の定めを確認してから募集文を公開する
  2. 報酬を払ったテスト記事を1本依頼してライターを選ぶ
  3. 正式に依頼して進み具合をこまめに確認する
  4. 納品記事を期限内に検収し、直した理由をライターに伝える

依頼の準備が整えば、記事を書く時間が取れない時期でも、ブログの更新を止めずに済みます。まずは、テスト記事1本分の依頼文と構成案を作るところから始めましょう。

参考にしたページ